「あれ…？」



翔の腕を掴んで嗅ぎ直しても、いつも彼が付けてる香水の香り。

私は不思議そうに振り返って来てる悠さんに半歩、近付き、ジャケットの匂いを嗅いだ。



「さっき、翔から貰った。
ありがとな」



悠さんはそう言って、前へ向き直る。

私は「はい…」と答えて、笑った。



「皆様にご紹介します。俺のパートナーとし、共に歩んでくれてる海です」



…えッ！？;;

私を呼んだ理由はこの為？;;

ビックリして、悠さんを見ると、シレッとした顔付き。

蘭が「海、今日も綺麗だよー！！」と、からかって来る。