首を傾げた私に、蘭は「まぁ、良いよ!」と、誰かに電話を始めた。

悠さんと守さんに振り返ると、2人は呆れながら笑っていた。



「はる兄!すぐ持って来るって」



「何か頼んだの?」



「はる兄の浴衣だよ!見たいでしょ?」



「それは…。けど、悠さん、仕事だよ?」



「行かせなきゃ良いの!(笑)」



…凄い…;;(笑)

この人、凄過ぎるよ;;

苦笑いを浮かべる私に対し、蘭はニコニコしてる。

目の前に停まるキャンピングカー。

男女1人の人が降りて来て、「お待たせ致しました」と頭を下げる。

そして悠さんを、中へと連れて行った。