数秒、見つめ合うと唇が触れた。



「ぅ…んッ…――」



けど、今回は触れるだけのキスではなかった。

舌が絡まる、大人のキス。

初心者で、何も出来ない私の舌を、悠さんは吸い上げた。



「甘いな……」



「…ん、…悠さん…苦い……」



キスの合間に喋ると、悠さんは意地悪く私の口を塞ぐ。

ギュッとシャツを掴むと、その手を強く握られた。

指を絡ませると、ソファーに押し倒される。



「は…ンンッ……」



首筋に舌が這ったと思えば、キツく吸われた。

「もう、俺から離れるな…」と、耳元で囁きながら―――……。