【短編】Birthday * kiss






結局、康介くんに聞こうという結果にたどり着いた。


友梨に聞いたのは何だったんだろう・・・(笑)



それで、今は康介くん探しの最中。




・・・あ、康介くん発見!



運よく、屋上の階段から降りてきた。


ラッキー、ひとり!




「こ「康介くーん」」





私の声をうまーく消した、女の子の声。


・・・なにごと?





「ねぇ、康介くんは誕生日プレゼント何がほしい?」





あ・・・、それ私が聞きたかったやつ!


にこにこの可愛い笑顔で康介くんに質問してる。





「え・・・くれるの?」


「うんっ!」


「じゃあ、・・・美波には秘密ね」





・・・えっ。


あの子には教えて、私には秘密って・・・


私に知られちゃいけない情報?


それって・・・。



私の頭で、よからぬ想像が飛び回っている。





「・・・特別だからね」





足元がふらついてきて・・・、


思わず、その場から逃げるように教室に入った。






特別・・・って、なに?


私は、康介くんにとって“特別”じゃないのかなぁ・・・?





「・・・はぁ」





私がついたため息の音は、無惨にもチャイムでかきけされた。