【短編】Birthday * kiss







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新築の、汚れひとつない家。


テーブルには、栄養バランスに気をつけた料理が並んでいて、


私の視界には、泣いている小さな子を胸に抱いている見覚えのある男の人。


私は忙しそうにキッチンに立っている。






「美波」






困り果てた様子で、変わらぬ声で私を呼んだ人。


紛れもなく、私の愛しい人―――・・・。


小さな赤ちゃんを私に託すと、心配そうに見つめる。


トクントクンと命の音が聞こえて、しばらくすると安心したように寝息をたてた。






「やっぱりママがいいんだね」






困ったように笑う彼に、私も笑った。


そんな空間が幸せすぎて、胸の中に抱く小さな命をもう一度優しく抱きしめた。
















「美波・・・?」







心配そうな声が聞こえて、ゆっくり目を開ける。


ぼんやりと滲む視界に、しっかりと康介くんを見つけた。






「あれ、私・・・」


「美波、キスの途中で気絶しちゃったんだよ(笑)」


「え!?」







キスで気絶って・・・(笑)