【短編】Birthday * kiss








「・・・ん、」







康介くんの方はもう準備万端で、唇を私に差し出した。


どうしよう、


やっぱり何か誕生日プレゼント買ってくるべきだった?


けど、そんなことしたって結果は同じ。






「美波ー?早くっ」


「あ、うん・・・」






普段使わない頭をフル回転させた結果。


・・・これしかない。










「んぐっ!?」







隣にあったクッションを康介くんに押し付けた。


・・・ごめんなさい、やっぱ怖いんです(笑)






「ケホッ・・・美波、お前なっ・・・!」


「ほら、このクッションも康介くんにキスしたいって」


「・・・・・」






口元を拭いながら、ジトーっと睨む。


あら・・・冗談キツかった(笑)?


康介くんを見て、笑ったその時。






「・・・っ!?」








康介くんが強引に腕をひいて、キスをした。


もちろん想定外の出来事だったから、頭の中は真っ白。






「・・・ん・・っ」






どんどん深くなるキスの中、"逃がさない"とでも言うかのように


いつの間にか康介くんの左手が私の後頭部にまわっていた。



風邪のせいか、重ねる唇も熱く感じた。





「こうっ・・・」


「うるさい」






苦しくて、康介くんに助けを求めた私。


だけど、呆気なく拒否される始末。


全身の力が抜けていくのは、呼吸の仕方も忘れてしまうほどの康介くんのキスが原因。


ああ・・・もうダメ・・・//






「えっ、美波!?」







もう、そこからの記憶がない。