【短編】Birthday * kiss







「・・・ん」


「わ、ごめんっ!」






慌てて康介くんから離れると、苦しそうに笑う。






「あ、これ!英語の課題」


「はあ!?病人にこんな大量に勉強させる気かよ」


「あ、あと・・・これ。ありがとう」





そう言って、服の入った袋を渡す。


初め不思議そうにしていた康介くんも、中身を確認したあとに微笑んだ。





「そんな早く返さなくても良かったのに」


「ううん、お姉さんのだし・・・」


「んーまあな。でも今、彼氏と旅行中なんだ」


「えっ、旅行・・・」







いいなあ、私も旅行してみたいかも・・・。


なんて// こんなこと、口が裂けても恥ずかしくて言えないけどね。






「・・・今、旅行してみたいかも、って思ったっしょ?」


「え!?」





まさかの言葉に焦る。 うわ、図星・・・。


は、恥ずかしいぃ・・・//


顔が熱くなっていく感じがして、康介くんから目線をそらす。







「俺も行きたいよ」


「・・・・えっ」


「美波と一緒に、色んなところに行ってみたい」






康介くんは、まだ風邪ひいているとは思えないくらい優しく笑った。


康介くんも同じこと考えてるって思うと、


なんだか嬉しくて仕方ない。





「まあ、美波の浴衣姿みてみたいのもあるけどね(笑)」


「な・・・何言ってんのよ!//」





なんで浴衣? もう旅館決定じゃん。


でも・・・


わ、私も見てみたいかも。 康介くんの浴衣姿//






「浴衣姿くらい、いつでも見せてやるけど(笑)?」


「えっ」






・・・風邪が辛くてで寝込んで、辛そうかなって思ってたけど


やっぱり康介くんは康介くんなんだね。