【短編】Birthday * kiss










今日が康介くんの誕生日だと思いだしたのは、


次の日の朝方。


昨日は恥ずかしさで頭がいっぱいで、そのまま足早に家へ帰って、寝てしまった。


だから、寄り道なんてこと、頭の中になかった。






「どっ、どうしよう・・・!」






だから、今は軽くパニックしてたりする。


どうしよう、本当にどうしよう・・・。


部屋を何度も行き来しながら、必死に考えてみる。


学校に行く前にどこかに寄ってく?


・・・いや、もうそんな時間ないし。


それに、昨日借りた服も返さなきゃいけないから、早く学校に行かないと。


どっちにしろ、時間がないことには変わりない。






「美波ーっ?何してんの、早くしなさいっ」






下から、ちょっと怒り混じりのお母さんの声が聞こえた。


時計は、いつも家を出る時間の10分過ぎていた。


えっ、まだご飯も食べてないよっ・・・!



急いで身支度をすませ、サラッと朝食を食べた。


考えていた予定も全てキャンセルして、家を飛び出した。



もちろん、借りた服を入れた袋を片手に。