【短編】Birthday * kiss










「誕生日ぃ?」






ジメジメとした梅雨の季節。


昼間だというのに、外にはどこからともなく黒い雲がやってきていた。



お昼休み、


急に大きな声でそう言った親友の友梨に、


思わず飲んでいたリンゴジュースを吐き出しそうになった。





「バ・・声でかいよ、友梨!」





教室には、あいつだっているのに!


友梨は反省してる様子もなく、私を見て鼻で笑う。





「美波が、康介くんに誕生日プレゼントねぇ・・・」


「・・・おかしいかな?」


「おかしくはないよ。あんたら、付き合ってるんでしょ?」


「・・・まあ、一応///」





そう言って、


男子に囲まれて笑っている康介くんを見た。


・・・まだ実感わかないよ//





「あれ、明日だっけ?ずいぶん急だこと」


「私だって今朝知ったんだよ!?女子が騒いでたから・・・」


「・・・ふーん」





康介くんは、やっぱりかっこよくて、


女の子たちにかなりモテる。


私と付き合ってるって言ったらしく、あまり寄らないようになったらしいけど・・・


私より康介くんの誕生日を知ってたことには、


あまりいい気はしない。