片手に持っているのは 先生からのコーヒー牛乳。 私はそれを強く、握った。 これが私たち四人の恋の 初まりで なにも知らない私は これからどれだけの涙を 流すことになって どれだけの人を傷つけるのか なにひとつわかっていなかった ごめんね、郁 ごめんね、仲本 ごめんね、先生。