不器用な君と不機嫌な私


「言っちゃ悪いー?

ま、お互い様でしょ?」


「わかったよ、聞かなかったことにしといてあげるか。
仕方ないけど。」


「そりゃどうもっ

って、結構委員決まってきてるんじゃない?

黒崎くんのところ見てくるね」



そう言って、艶やかな髪を揺らして背中を向ける。


細くて白い足が短いスカートの丈から伸びて
つい目が行ってしまった。




柳瀬、学級委員奪ってごめんな


と心の中で小さく呟やいた。


こうして彼女と話せたのも

学級委員になれたおかげだからだ。