よく寝れるはずもない夜が明けて、学校の支度を始める。

そしてスカートを履いて思い出した。


そういえばあいつ、似合ってないって言ってた。


しかも、私じゃないとまで言い切ったし。


「なんなのよ」


関係ないのに、わけがわからない


もう、だったらどうしろって言うの。


とはいっても答えは一つなわけで。


「私らしい」格好をするには、
今日しかチャンスがないんだ。


別にあの子たちと仲良しごっこがしたいわけじゃない


ただ…平凡な生活がしたいだけなのに。


まあ、昨日あんなこといっちゃったんだから

もう無理ってことだよね


だったら

「あーもう、時間ない!」


私のしたいようにしてやる


半ば投げやりな気持ちだけど、そう決心して

アイロンを手にとった。