「ねえねえかおりんっ、
かおりんは大学、このまま附属行くのーっ?」
「うん、そのつもりかな
一応評点見る限りだと上がれそうだし」
「さっすがー!」
「とか言って郁だって十分評点取れてるじゃん
二年の期末だって英語、学年一位だったし」
「あーなんかー、英語ってできるのかっこよくないっ?」
そう言って首をかしげながら郁は言うけれど
やっぱり一年のころから準特クラスにいるのも納得がいった。
郁は英語がとてつもなくよくできるのだ。
ただ、数学が嫌いだからという理由でやらないだけで
総合得点的には十分によかった。
「その気持ちを少しは数学にまわせよ」
「あーっキョン!
いいよねー、キョンは数学できるしー」
「できるとかじゃなくて、郁はやらないだけだろ。
」
「あっそれって、郁はやればできる子ってことっ?
なーんてねっ」
「それは知らないけどさ」
そう、郁と仲本も
小学校のころのように
また仲良く元通りになっているのだ。
それが私にはすごく嬉しくて
二人の会話がとても微笑ましかった。