「郁を心配して、わざわざ来てくれた友達に
帰ってなんて言えるんだな
元気そうじゃん、心配する必要もなかったってことか」
「待って、なにそれ
心配?学校に行かないから?
だったら、
心配してくれるんなら
キョンが一人でくればいいじゃん、なんでよ
なに?2人でいるとこ、見せつけに来たの?
意味わかんない、最低、」
「被害妄想はやめろよ、
俺が郁を心配したんじゃない
どうせ毎日あいつが来てくれてたんだろ?
そんなことだろうと思ったけどね
最低なのはお前だろ、よくそんなこと言えるな
…帰ろう、藤原さん」
なにも言えない私は
ただ立ち尽くすしかできなかった
いま、わたしの前にいるのは
一体、誰なの?

