実は一週間前に、柳瀬たちに
詰め寄られたのだ、


「なあ、京介少しは進んでんのかよ」


「進むって、なにが」


「なにってあれしかねえだろ!
藤原さんだよ藤原さん!」


「は?」


「お前な、ここまで来て
僕はなにも知りませんみたいな顔してんじゃねぇよ…」


「だからさ、なにいってんの?」



すると柳瀬たちは
口をあんぐりと開けていた。


「お前、柳瀬から学級委員剥奪するわ
放課後一緒に残るわ
しまいには体育祭で腕まで掴んでなに言ってんだよ!!!」



「ちょっと待てって、なんでそれ知ってんの」


「いやお前普通に目立つから!」



「ふーん。

で、なに?」


「もう、いいわ…


京介、お前まじでそれ言ってんのかよ…

あとは知らねぇからな俺たち、自分で気づいてくれよ…





そんなことがあって、


さらには夏祭りにまで

同じようなこと言われて



腹が立たないはずがない



もうこうなったら

藤原さんに会えばいいんだろ、会えば。