「ねみぃ・・」

 乃亜のことを考えていたら、全然寝れなかった。

 「迎えに行かねーとな」

 ご飯を簡単に済ませ、手早く学校に行く準備をする。

 家を出て紬の家に向かうと、玄関に人影があった。

 こんな時間に誰だ?

 玄関に近づいていくと

 「あっ、悠斗おはよ~」

 人影の正体は紬だった。

 いつもだったらまだ部屋で寝息たてながら寝てるはずなのに・・。

 「へっへーん!今日はちゃんと早起きしたんだからっ」

 そう言って紬は得意げに笑った。