ありがとう


彼は湿ったリュックから寝袋を取り出したが、すぐに使い物にならないことに気付いた。

更に奥に忍ばせておいた潰れたタオルケットを引きずりだして無事なことを確認し、美咲の前に差し出した。

「あっち向いてるから。服脱いで、それで」

美咲の透けた胸から目を反らし、ぶっきらぼうに言った。

少しだけ照れていた。