ありがとう


今度は彼女が彼の腕を力強く掴み、ライトを奪い取って駆け出した。

ときどき川の水が橋の上を濡らすほどの状況で、先ほどまで死のうとしていたとは思えないくらいの力強い一歩を踏みしめながら彼を引っ張っていった。

彼女の放った一言はあまりにも重く、いつまでも彼の頭の中に居座り続けた。