ありがとう


彼女を見つけてからさほど時間は経っていないが、橋はミシミシと嫌な音を立て始め、もはや一刻の猶予も与えられていない状態だった。

その音を聴いた瞬間、俯いていた美咲が顔をパッと起こした。

そしてたった一言呟いた。
「死ぬのはいつでもできる」