ありがとう


「死のうとしてんのか?だったら生きろよ!」
彼はその言葉を発した瞬間、自分の無責任さに気付いた。

自分こそ今までに何度も死のうとしてきた。

それなのに人には生きろという。

迫りくる恐怖と合わさり、気が狂いそうだった。


「圭介くんに何が分かるの!!ばかじゃないの…」
そう言い放つと彼女は膝から崩れ落ちた。

ワンピースのままだった。

「圭介くんが来たら死ねないじゃない……」

両腕を太ももの横にだらんと落とし、泣きじゃくりながら発した言葉は聞き取るのがやっとだった。