彼女は彼女で疲れてしまったのか、はしゃいでいた時が嘘のように黙々と食べ続けていた。 彼もまた、久々のご馳走に夢中でもあった。 真っ暗な川の流れる音、パチパチと火の中で燃える枝の音、山で忙しく鳴き続ける虫達の声だけが聴こえていた。 それは何とも心地の良いものだった。 それがまた、沈黙を長引かせていたのかもしれない。