長い太めの枝を3本拾い持ってきた紐で結びコの字を作った。 それを鉄棒のように下を石で挟み込んで固定させ、風の通り方を考えてお互いを支え合うように斜めに薪を並べた。 着火剤には枯れた杉の葉を使った。 ライターで火をつけると同時に勢い良く燃え上がり、杉の葉を何度も投入しているうちに安定してきた。 小さい頃はよく火遊びをして怒られたものだった。 その経験が皮肉にも今の自分を助けていた。 先ほど組み合わせて作った枝に濡れた服を掛けた。