生活にも、人にも慣れ、あれから更に2週間が経ち、いつものように空き缶や雑誌を集めているときだった。 良い意味でも、悪い意味でも平和ボケしていたことに、肩を叩かれるまで気付かなかった。 ハッとして振り向くと、そこには見慣れた嫌なイメージのこびりついた紺色をした服が見えた。 一瞬にして背筋にじわっと汗が噴き出した。 警官だ。