ありがとう


「家はここだ」
男が指差した先を見ると、ベニヤ板と段ボールで囲んだ上にブルーシートを乗せたゴミ捨て場のようなものがあった。

「2人くらいなら何とかいけるだろ。遠慮すんな。入れや」

立ち上がろうとしたときに背中を押され、バランスを崩しながら家の中に滑り込んだ。