ありがとう


このまま死んでいくのか、と思った。

生きる意味なんて見つけられないまま、死んでいくのだと。

無念の思いに駆られながらも、もうろうとする意識の過程は何とも心地の良いものだった。

全ての重荷が背中からおろされたようだった。