ほとんど食事を取れず、体からも嫌な臭いがしていた。 しかしそれすら、異臭の中で生活していると時々分からなくなった。 自分の姿を見る機会などなかったが、きっと酷い顔をしていただろう。 僕は家にいたときのことや、昔あった楽しかったことを走馬灯のように思い出していた。 大嫌いな母でさえ、その中の一部の記憶として存在していた。