目を開けたのは彼が先だった。

辺りは既に明るく、あの出来事が嘘のように木々の隙間から晴れ渡った青空が見えていた。

そっとタオルケットから抜け出すと、美咲の体に掛け直した。

起こさないように乾いた上着を取り、枝を避けながら忍び足で状況を確認しに行った。