「うん。圭介くんは2回も命の恩人になっちゃったな」 同時に美咲は首をコクッと下げた。 「いや、そんな大したことは…」 そう言って送った視線が美咲のとピタリと合ってしまった。 彼は少しだけ焦って目を逸らした。 それを誤魔化そうとしたのも半分、色々と疲れたから少し休もうと提案した。 彼女は同意し、2人は動かしづらい口でボソボソといくつか言葉を交わしてから目を閉じた。