愛斗がいなくなった瞬間、家が静まり返る。


急に寂しくなってきた。


リビングに戻ると、一枚の紙がテーブルに置かれている。




“由月へ 0903256****”

yoshito.1225@********.**.jp 愛斗



と書かれていた。






少し癖があって、右上がりな字だった。


でも、とても綺麗な字だった。




アタシは早速、ケータイに登録する。



そういえば、優貴のメアドも電話番号も知らなかった。


『今さら、聞けないか………………』



アタシは階段を上りながら呟いた。





自分の部屋に入ると、夜ご飯を食べてないことに気づいた。


『コンビニしかないか。』


アタシは手早く用意する。



『ケータイと、財布……………………着替えようかな。。。』



アタシは部屋着を脱ぎ、黒いミニスカと白のチューブトップにさっきまで着ていたパーカーを羽織った。



時計を見ると、9時をまわっていた。



アタシは急いで鍵を閉め、家を出た。



近くのコンビニまでは歩いても10分はかかる。


アタシは暗い夜道を一人で歩き、コンビニに向かった。