5分後。



【ピーンポーン】


部屋のインターホンが鳴る。


ドアを開けると久しぶりに見る


「………先生。」


先生がいた。



『零…会いたかった…。』


先生は私を抱きしめる。




そして少し沈黙のあと、


『なんでもっとわがままになんねぇの?』


と、先生は私を抱きしめたまま呟いた。



「え……………??」



『俺ずっと零から連絡くるの待ってた。


なのに零は連絡してくれなくて…。』


先生は私を解放する。



『だから俺来ちゃったじゃん。』


ふっと笑った先生だけど笑顔がなぜか悲しそう。


「どうしたの?先生??


なんかあったの…?」


先生の様子がおかしすぎる…。


そう思った私は思わず聞いてみた。