「あわわぁ~眠いよぅ…。」


毎度の事ながら校長の話は長くて生徒は眠気と格闘中。


ふと目に映った人。



その人は


”大好きだよ。 零”


と口を動かした。


私は”ばーか”と口を動かす。


先生…そんなことしたら、


みんなにバレちゃうよ…。


と、心の中で思いながらもそんなスリルがすごく楽しい。


「ちょっと零?!」

するといきなり背中をバシッと叩かれた。


「いったぁ~」


私の背中を叩いた人…。



「何よ?未来…??」


未来。


毎回、毎回この人は……。


力加減って言うものを知らないのか??


「何よ?じゃないって!!

今のはダメでしょ?!


”大好きだよ 零”って言うのは!!」



未来はニヤッと笑う。



「でも……」


先生が言ったんだよ?


と、言おうとすると


「だってでも何?でもない!!

そんなことしてたらバレちゃうよ?!?!


今日、調理室行くんでしょ?!

そのときあたしも行くから!」


またニヤッと笑う未来。



結局それが狙いなのね…。