『いよいよ卒業式は1ヶ月後です。

気を抜かず過ごしましょう。』


と、先生達に釘を打たれ解散した。




『あ…西城??ちょっといいか?』


3年間ずっと同じクラスだった垣本くんに声をかけられる。



一緒にいた未来はいつのまにかいなくなっていた。



「あ…うん。いいけど??」


と、私が返事をすると腕を引っ張られた。




「ちょ…ちょっと?垣本くん?!」

黙ったまま進んでいく垣本くんに声をかける。



垣本くんはそれでも何も言わない。


もぉーーーー!!

意味分かんないし!!!



急に立ち止まった垣本くんの手を私は振り払う。



「こんなところに連れてきてどういうつもり?」


怒りが今にも爆発しそうな私は冷たく言う。




『あぁ、悪いな。』


素直に謝る垣本くん。




『もうすぐ卒業なんだよな。』


垣本くんはいきなり話しをはじめた。