「ねぇ?せんせ…??」




『ん?どしたぁ??』



先生は手を動かしながら私の方を見る



「なんか懐かしいなぁーって思わない?」



私も手を動かす


あれから大和も帰ってしまい結局2人で片づけをすることに…



『そうだな…。懐かしい気がするよ』


先生は遠い過去を見つめているようなそんな寂しい目をしていた



先生……??


なんでそんな寂しそうな、
哀しそうな目をするの??



私との思い出は悲しいことなの??




『でもいい思い出だったよ』


先生は静かに呟いた


先生には私の思ってることが分かったのかな?



ってそう言えば…私、なんでこんなに自然に先生と喋れてるんだろう…?



今更気がつくの遅いか……



『西城は…いい思い出だった??』



低く呟く先生



私は先生から視線を逸らし


「うん。いい思い出だった。」


と呟いた




そうすると先生は


『なら良かった。』


と言って優しく微笑んだ