試験会場に入る。


未来も海斗も大和も試験教室が違う。


私は席に座ると深く深呼吸をした。



「落ち着け、落ち着け」


と、心の中で呟きながら。



そこへ携帯のバイブが鳴る。


急いで携帯を取り出す。


電源つけっぱなしだった。



「ヤバイ、ヤバイ」


と、心の中で呟きながら携帯を開く。



「あ……………」


久しぶりに携帯に表示されるあの人の名前。



『西城?ちゃんと俺のアド登録してあるか?


まあしてなかったときのために一応
朝倉秋平。家庭科の教師。

と、まあ自己紹介はどうでもいいか。


ではメールをした理由を…。


今日はセンター試験だけど、
西城のことだからめっちゃ緊張してるだろう。


今まで頑張ってきたお前を見てた俺には分かる。


自分に自信を持て!!

お前ならできる!!

こんなことしか言えないけど
学校でお前が試験うまくいくことを祈ってるから。


では最後に俺の大好きな言葉を…。


大丈夫。』



ねぇ…先生。。


どうして…?


どうしてなの…?


なんでメールなんてしてくるの?


私はただの先生の生徒でしかないんでしょ…?



ねぇ…どうなの??


先生は何を思って私にメールしてくれたの…??