『なあ!浩兄に会いに行かねぇ?!』


教室に戻ると海斗が興奮気味に私たちの教室にやって来た。



「ねぇ!行こうよ!!」


その後ろには未来もいる。



『まあいいけど??』


と、大和が答えると


『じゃあ決定な!!』


海斗はそれだけ言って未来と教室を出て行った。



「あれ?私の意見は…??」


今、無視された…??



『まあ零は来ること前提なんだろ?』


ニヤッと笑う大和を思いっきり叩いた。



『いってぇ~何すんだよ??』


大和は叩かれた場所をさすりながら私を睨む。


キミには借りがあるんだよ。


大和…私の怒りをぶつけてやる!!


「何すんだよ?じゃないわよ!!

お兄ちゃんに勝手に家教えて、先生のことも言って…。


どういうつもりよ?!?!」


私は負けじと大和を睨みつける。



『だって朝倉と浩兄は…』


そこまで言うと大和は言葉を切った。



「先生とお兄ちゃんがどうしたのよ??」


私は睨むのをやめる。



『あ、いや…なんでもねぇや。』


大和はアハハと笑い前を向いた。


怪しい…。


私は首を傾げながらも携帯をいじり始めた。