「……い??れーいっ??


大丈夫?起きてますか??」


いつのまにか登校してくる生徒が減っていて目の前には未来がいた。



「あ…おはよ…。


島田さんは??」



私は辺りを見回す。



でも島田さんがいた場所には誰もいなくて落ち葉が舞っているだけだった。




「零っ!!早くしないと遅刻になっちゃう!!」



未来に急かされて私たちは早歩きで教室に向かう。



「ね……未来……??」


未来はさっきの話…知ってるのかな…?



「ん?どうした??」




「島田さん…知ってるでしょ?」



私が島田さんの名前を出した途端未来の顔は真剣になる。



「………知ってるよ。」





「その島田さんがね…?


先生の家見つけちゃったんだって。」



私はそう呟き未来の顔を見る。



未来は何も言わなかったけど昨日の話はきっとそのことだったんだよね?



私に心配かけないように先生と内緒にしてたんだよね…。