「みんなに彼女いるって言ってあるの?」



これ、すごい気になる。


別れてからだから”いない”って言ったのかな?



『ん。まあ言ったけど大学時代の友達って言っておいた。


俺は未練がましいヤツだから
とても”いない”なんて答えられなかったよ。』



私の頭に手を置く先生。



「これからは……全部話してね。」



我が儘で、ごめんなさい。


でも私、先生のこともっと知りたいから。



どんな些細なことでも良いから教えてね…。




『ん。分かった。



はい、到着。』


いつのまにか私のマンションの前に着いていた。



「ありがとねっ!!


じゃあまた明日学校でね。」



先生は私を引き寄せキスをした。




『じゃあまた明日な!!』


先生は若干放心状態の私を置いて帰って行った。



「先生の…バカ。」


私はそう呟いてマンションの中に入っていった。