でも地面へ倒れたら痛いはずなのになぜか痛みを感じなかった。 そのかわり、懐かしいにおいがした。 『おい?!西城…?! どうした……??』 あっこの声は先生だ……。 薄れて行く意識の中でそれだけは分かる。 『おい…?!西城?! 大丈夫かっ?!零っ!!』 先生…今”零”って呼んでくれた…? 懐かしいな、その呼び方。 私が覚えているのはここまでだった…