「あたしずっと待ってたんだからね?
あたしより先に寝ちゃダメって言ったでしょ?!」


あたしはぷいと前を向くと
さっきより早い足取りで歩き始めた。


「うー。ごめんて。」


空は早歩きであたしに追い付いてきた。
そのままあたしの手をとって、


「はい!これあげるから。」


あたしの手にキャンディを置いた。


「許して?お願い!」



そのまま、再び両手を合わせ必死に謝る空。


「・・・・仕方ないなぁ。今日はあたしも
遅刻しちゃったし。これで許してあげる。」