「あ、ピピさーん。」

「くるちゃん。大丈夫だった?」

今話しかけたのは、小学校からの親友、井上美羽。

ひよこが大好きで、あだ名はピピさん。

お母さんみたいにしっかりしてるんだぁー。

「うん。ピピさんは決まってる?希望楽器。」

「うーん。」

「決まってないならサックスにしたら?もしかしたら一緒になれるかも!」

「うん、そうだね。そうする。」

やった!もしかしたら一緒になれるかも!

その日は希望を取っただけで、練習時間は終わった。