「も、もらっていい、の・・・?」



おずおずと差し出しだされた手の上に


コロはちょこんとカップケーキを乗せた。



「どうぞです。」



とどめにまたニコッと笑うと、


間宮の中で色々限界がきたのか下を向いて震えはじめた。




さすがに心配になって顔をうかがう様に恐る恐る「せ、んぱい・・・?」と声をかけてみると



突然バッと顔をあげてコロにとびかかった。




「コロちゃぁあああああああん!!!なんて可愛いんだ!!なんて優しいんだ!!あいらびゅー!!あいにじゅー!!!笑ったコロちゃん萌えぇぇぇええええええ!!ってかオレだけに向けた笑顔とか、思い出すだけではあはあ!!もうどうする?結婚する?オレ全然婿でいいからっ!!毎日コロちゃんの料理食べるとか想像するだけで嬉しごふぁあっ!!!!」



「ひゃぁぁあああっ!!」



「このやろぉぉおお!!変態!!


やっぱ金輪際コロに近づくな!!


やっぱりお前はどこまで行ってもお前でしかなかった!!」



目を興奮からかキラキラさせ、


ものすごい勢いで話し出し息を荒くする間宮に再びコロは怯えて港にしがみつく。




そしてそんな間宮を今度は左ストレートで殴り飛ばす港。



さっきまでの穏やかな空気はどこへやら。





再び騒がしくなった食堂。廊下にまでもその喧騒は響くのだった。








ちなみにあの後間宮が港によって


廊下に正座させられ説教されている様子を見た生徒がたくさんいるそうだ。






注意1【いきなり追いかけないでください】


(もう、マジでコロに近づくな。)

(ホントにそれだけは勘弁してぇぇえええ!!)

(オロオロ。)