「すみません」 「あら、また紺野さんなのね。海波君も大変ね……。一日に二回も同じ子、抱えて保健室まで来るなんて……」 そう言いながら、保健医はベッドのカーテンを開けた。 「はぁ……」 「フフ……」 紺野をベッドに寝かせると、保健医が突然笑った。 「何ですか?」 顔をしかめる、俺。