「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ……!」 俺は息切れをしながら、屋上の扉を開け放ち、叫んだ。 「紺野!」 すると、紺野と目が合った。 俺は咄嗟に手を伸ばした。 「「「「「海波くん!?」」」」」 女たちの驚いた声が聞こえた。 俺は走りながら、チラリと見ながら、もう一度紺野を呼んだ。 「紺野!!」 パシッ! 紺野の腕を掴んだ。 そのまま、紺野を勢いのまま引き上げた。