-雪side- 私、死ぬのかな……。 お父さん、お母さん、真希……海波君……。 ゴメンなさい……。 「さぁ、みんな!早く紺野雪を落としましょ!!」 そんな声が聞こえた。 私は、昔から諦めが早い方だった。 でも、今回は諦められないよ……。 諦めたくない……。 だけど、そう思った瞬間――― 身体が傾いた。 そう、あの女子たちが私の身体を、おもいっきり屋上外へ突き飛ばしたからだ。