公園には誰もいなくて、とても静かだった。
大きな銀杏の樹があり、葉っぱは早くも黄色に色付き始めていた。
私は3年前の、黄金色の銀杏の葉が、ひらひらと舞っていたあの日を、思い出していた。
それは学校の帰りに、悠人君と並んで歩いた銀杏並木でのこと。
不意に立ち止まった悠人君から、突然私は告白をされた。
悠人君が大好きだった私は、いったんは“はい”って言おうとしたのだけど、まるでアイドルのように人気があった悠人君と、平凡を絵に描いたような私では釣り合うわけないと思い、“ごめんなさい”と言ってしまった。
“そっか”と言った悠人君の悲しそうな顔と、寂しげな後ろ姿。それが私が見た、最後の悠人君だった。
そんな事を想いながら銀杏の樹を見上げていたら、視界を柏木君の顔で遮られてしまった。
大きな銀杏の樹があり、葉っぱは早くも黄色に色付き始めていた。
私は3年前の、黄金色の銀杏の葉が、ひらひらと舞っていたあの日を、思い出していた。
それは学校の帰りに、悠人君と並んで歩いた銀杏並木でのこと。
不意に立ち止まった悠人君から、突然私は告白をされた。
悠人君が大好きだった私は、いったんは“はい”って言おうとしたのだけど、まるでアイドルのように人気があった悠人君と、平凡を絵に描いたような私では釣り合うわけないと思い、“ごめんなさい”と言ってしまった。
“そっか”と言った悠人君の悲しそうな顔と、寂しげな後ろ姿。それが私が見た、最後の悠人君だった。
そんな事を想いながら銀杏の樹を見上げていたら、視界を柏木君の顔で遮られてしまった。



