初恋の行方〜謎の転校生〜

私は部屋に戻ると、メモを見ながら隼人さんの携帯の番号を私の携帯で押した。

焦りと緊張で指先が震えた。


「隼人さん、出てください……」


携帯の発信ボタンを押し、耳に当てて隼人さんが出てくれるのを待った。

呼び出し音を聞きながら、心臓の鼓動がどんどん激しくなって行った。心臓が破裂しちゃうんじゃないかと思うくらい。


5〜6回呼び出した頃、

『はい?』


隼人さんが電話に出てくれた……!

不機嫌そうな声だけど、出てくれただけで、私は嬉しかった。


「あ、私です。美咲です」

『わかってる』


やっぱり隼人さんは機嫌が悪そうだ。私、もう嫌われちゃったのかな……