隼人さんを好きになってしまった私が、悠人君の日記を読むのは、悠人君に、そして隼人さんにも申し訳ない気がして、表紙を開く事なく机の引き出しに入れたままだった。
これをどうやって隼人さんに返せばいいんだろう……
そんな事を考えながら、私は日記帳の表紙をめくった。
一字一字が丁寧に書かれていて、とても読みやすい字だった。いつもきちんとしていて、真面目だった悠人君らしいなあ……
そう思いながら、悠人君が書いた文字を目で追っていった私は、すぐに胸が締め付けられる想いがした。1ページ目の書き出しは、こう書かれていた……
『〇〇月××日
これは大好きな川島美咲さんへの想いの記録です。僕は長くは生きられないので、想いをこの日記に閉じ込めることにしました』
日付は、私達が中3に上がった年の4月。
初めて同じクラスになった悠人君を、私がはっきり好きと自覚したのは6月頃だったと思う。
それよりも早く、悠人君はこの日記を付け始めた事になる。つまり悠人君の方が先に、私を好きになってくれていたんだ……
これをどうやって隼人さんに返せばいいんだろう……
そんな事を考えながら、私は日記帳の表紙をめくった。
一字一字が丁寧に書かれていて、とても読みやすい字だった。いつもきちんとしていて、真面目だった悠人君らしいなあ……
そう思いながら、悠人君が書いた文字を目で追っていった私は、すぐに胸が締め付けられる想いがした。1ページ目の書き出しは、こう書かれていた……
『〇〇月××日
これは大好きな川島美咲さんへの想いの記録です。僕は長くは生きられないので、想いをこの日記に閉じ込めることにしました』
日付は、私達が中3に上がった年の4月。
初めて同じクラスになった悠人君を、私がはっきり好きと自覚したのは6月頃だったと思う。
それよりも早く、悠人君はこの日記を付け始めた事になる。つまり悠人君の方が先に、私を好きになってくれていたんだ……



