そんなこと、もう知ってる。

俺の家ならいつでも、必ずあったかくしてあるし、俺が家にいるのが好きだから。


「直ちゃんの行きたいとこ言ってよ?」


家が好きでも、できれば俺の家以外の場所を指名してほしい。


なんとなく...って、そんなぱっとしない理由じゃなくて。


華恋がいるから、なんとなく嫌。


あ。


なんとなくって言っちゃった。


あと、また家に戻るってことになるから嫌。


せっかく家出てここに来たんだし、出かけたほうがいいと思う。


直ちゃんは悩んでるのか悩んでないのか、考えて素振りを見せた。


「えー...わかんないよ」


って言って苦笑いを浮かべた。


優柔不断ってやつ?


困るよな、そういうの。


「和也くんがどこでもいいって言うなら...」


「どこでもいいよ?」


2回目だけど俺の家以外で。