そんなこと、もう知ってる。

自分達で決めたことを守らずに、今日も抱き合いたい。


そこまでは思ってないけど、時間が来ても2人きりでいたら襲ってしまいそうだった。


「あ、それとね、夜ご飯2人でお願いね、だって。お母さんが」


華恋は立ち上がり、1人キッチンへ向かった。


華恋の行動を目で追うでもない俺。


「嫌だったら2人で食べなくてもいいけど、お母さんが帰ってくるまで2人でいてねーって言ってた」


連続される"2人"に、ついに俺も華恋に目を向ける。


嫌そうではない言い方が嬉しい。


キッチンにいて何やってるのか...


「もう、嫌じゃないのにね?」


「ん、嫌じゃない」


母さんがそう言ってたなら、昨日までの華恋とのことはバレてない。


ひとまず安心。


「お兄ちゃんコーヒー飲む?」