そんなこと、もう知ってる。

「宿題でもやってれば?」


「だって今日は宿題出てないんだもん」


ブラウス姿の華恋が、色っぽく見えた。


そうやって君を見るのはだめだと...


わかっているつもりではいる。


「微妙に都合悪いな」


「うん」


"あの日"から2ヶ月となると、長かった陽も、それなりに短くなってくる。


太陽は、名前を変えて、夕日になっていた。


「お父さんはお父さんで、帰って来るの9時半過ぎだっていうし」


"んんー"と、華恋は大きく伸びをした。


両親に、胸の内で早く帰ってくるな、と望んだのは2人の関係があった時。


そして、できれば早く帰ってきてほしい、と望むであろうこの日からは、2人の関係はなくなっている。


俺が、どうか早めに帰ってきてくれって声にならない思いを抱くのは、


----------妹をまた襲ってしまいそうになるから。